専門家に聞く塗装のQ&A

塗装について注意すべき点を、一級建築士、百生(モモセ)氏にお聞きしました。

一級建築士・一級施工管理技士 百生

Q.屋根塗装を頼む上で重要なことはありますか?

まず第一に、信頼のおける業者を見つけることです。自分の意見をしっかりと聞いてくれ、専門的な内容も素人にも解りやすく説明し、納得のいくプランを考えてくれるところがいいですね。
 
・要望をしっかりと聞きプロのアドバイスしてくれる。
・アフターケアはしっかりと行ってくれるのか。(地元業者が望ましい)
・費用は詳細に明示されているか。
 
あとは、行き当たりばったりで決めずによく比較検討するのが失敗しないコツです。比較サイトは広告業者が多いのでお勧めしません。しっかりと地元業者の担当者を複数呼んで納得のいく業者を選ぶのがおすすめです。
 
 

Q.塗装費用が業者によって大きく異なるのはなぜですか?

塗装費用は、広告費+人件費+下地処理費用+塗装費用+保証費用(アフターフォロー)で決まります。大手に頼むと下請け業者が来ますので、広告費や人件費分、費用は高くなります。激安業者は、下地処理の工程を少なくしたりする事が多いです。
 
 

Q.塗装はどのくらいの頻度で塗り替えるのがいいの?

塗料により耐用年数に大きく差があり、短いものだと5年程度、永いもので15~20年程度です。注文時にしっかりと説明を受けてください。
 
・ アクリル系塗料 4年~7年
・ ウレタン系塗料 6年~10年
・ シリコン系塗料 8年~15年
・ 遮熱系塗料   15年~20年 
 

Q.希望と違った仕上がりになってしまった。

業者の説明不足が原因です。昔ながらの職人さんに多いですが、施主の意見に耳を傾けようとせず、自分の経験の範囲内だけで独断で決めてしまう事があります。職人さんは良かれと思って仕上げていますのでなおさらタチが悪い。
しっかりと施主の希望を曖昧にならないように文章に起こし、希望が通る所と通らない所、選択する上でのメリット、デメリットをしっかりと打合せをするべきでした。
施工後は修正が難しいことが多いので、専門の建築士や施工管理士がいる業者をお勧めします。
 
 

百生 慈徳(モモセ フジノリ)
一級建築士  1級施工管理技士